アルガンオイルについて
アルガンオイルが採れるアルガンツリーは非常に古くから存在している木で、おもにモロッコ南西の乾燥地帯の80万ヘクタールを超える広大な土地に育っています。
アルガンツリーの果実はウォールナッツ位の大きさで、種を覆う、堅い殻を割って、種を取り出します。果実を引いてペースト状にして、油をしぼりだす。
機械による作業が難しいため、すべて手作業で行われる。
この工程で100kgの実からとれるアルガンオイルは、わずか1リットル。
しかもその1リットルに対して、かかる時間は、約20時間。手間や時間のかかるアルガンオイルは先住民のベルベル人の民間治療薬として使われていました。
すぐ南には広大なサハラ砂漠という環境で、アルガンオイルは過酷な乾燥から肌を守るための必需品でした。
≪アルガンオイルの肌への効果≫
アルガンオイルには皮膚の引き締め、軟化、滋養、保護、作用などのほか、皮膚をなめらかにする作用があります。
天然のビタミンEが豊富なことから、アンチエイジングにとても効果的です。
アルガンオイルは細胞を活性化させ、肌の新陳代謝を高め、ターンオーバーを正常に戻すよう働きかけてくれます。
オススメの使い方はアルガンオイルでフェイシャルマッサージ。5.6滴ほど手に取り、顔全体を優しくマッサージしていきます。肌のキメが整い、なめらかさを与えてくれます。慣れてきたら、入浴時に試してみましょう。
手にたっぷりオイルを取り、首やデコルテ部分までゆっくりマッサージしてあげましょう。
ある程度肌に馴染んだら、そのままの状態でも、洗い流していただいても結構です。
ここにラベンダーの精油を1、2滴混ぜてマッサージしてあげると、肌の新陳代謝もより高まり、吹き出物や傷跡など、肌の炎症を抑える力もプラスされ、相乗効果が期待できます。
この時の注意点は、肌に合わない場合は、直ぐにすすぎ落としてください。また目の周りは避けるように使用してください。香りも広がり、贅沢なひと時を味わえます。
アルガンオイルのすばらしさはリノール酸を多く含んでいるため、肌の奥に浸透すること。肌の各角層の間にある細胞間脂質に作用し、水分と油分のバランスを保つ作用があります。
肌をふっくら柔らかくし、水分を保ち、栄養を吸収する効果があります。リノール酸は体内では構成できない、私たちにとってかかせない成分です。
顔に使う際のオススメの使用方法は、洗顔後軽くタオルで水気を取った後、アルガンオイルを2.3滴取り手のひらに馴染ませてから、顔全体に優しく推し当てるように保湿してあげると、その後に使う化粧水の浸透力が明らかに違います。
グングン化粧水を肌が飲んでくれて、ベタつきもなく、しっとり肌になります。
オイルでありながらサラッとしてベタつきが少ないのは、他のオイルより、このリノール酸を含有量が極めて高いからです。
アルガンオイルには天然のビタミンEがオリーブオイルのおそよ2~3倍も含まれています。ビタミンEは、毛細血管を拡張させ、血液の流れをよくすると共に、新陳代謝も活発にします。
ビタミンやポリフェノールなどが豊富なことから、炎症を抑える働きがあります。
体の中にある活性酸素は体内の組織を酸化させ、アトピーの炎症を引き起こしている原因の一つでもあります。
さらに、過酸化脂質は細胞を傷つける作用があることから、それを防ぐことは、アトピーの炎症を抑えることにもつながります。
またアトピーの炎症に関わらず、季節の変わり目など肌が敏感な時にも使いやすいです。
アルガンオイルのマッサージオイルについてもっと詳しく知りたい方はマッサージオイルについてをご覧ください。
≪アルガンオイルは頭皮ケアに最適≫
アルガンオイルは頭皮やヘアケアにも有効です。
シャンプー前の軽く濡らした髪に、15~20滴ほど頭皮全体にたらして頭皮マッサージをします。軽くすすいでからシャンプーすると、シャンプーでは取れない毛穴の皮脂詰まりがとれ、すっきりします。
定期的に行うことで頭皮を健康に保たせてくれます。
ヘアケアの面では、ヘアパックに混ぜたり、少量をセットするときやドライヤー前に髪にすりこむことで、髪に適度な油分と栄養補給ができます。
ドライヤーの熱や紫外線から髪を守ることもでき、さらさらな状態に保つことができます。
アルガンオイルの精製と未精製の違い
アルガンオイルは精製と未精製と2種類あります。
精製と未精製では、とくに香りや色に違いがあり、未精製のほうがアルガンオイル特有の香が強く残ります。
色にも違いが表れており、精製では透き通るような黄金色をしていますが、未精製では若干濁りが残っている場合があります
。
また、どちらも自然の原料ではありますが、未精製の場合は不純物が残っているので、肌が敏感の方には刺激が強く、肌トラブルが起きてしまう可能性があります。
どちらを選ぶにしても、肌質だけでなく、好みや目的によっても選び方は様々なので、選ぶ際には精製と未精製の特徴をよく確認してから選ぶようにして下さい。
アルガンオイルの精製の種類と精製方法
アルガンオイルの精製タイプ
〈精製アルガンオイルのメリット〉
・不純物が残っていない
・敏感肌の方にも安心して使える
・安全に長く使用できる
・オイルの香りが残っていない
・酸化しにくく長持ちする
〈精製アルガンオイルのデメリット〉
・有効成分に影響が出る場合がある
・比較的高価で売られている
アルガンオイル未精製タイプ
〈未精製アルガンオイルのメリット〉
・有効成分が残っている
・オイルの香りが残っている
・比較的安価で売られている
〈未精製アルガンオイルのデメリット〉
・安定性に欠けている
・不純物が残っている
・酸化しやすく長持ちしない
アルガンオイル精製と未精製のおすすめは
精製タイプと未精製タイプはどちらもメリット・デメリットはありますが、精製タイプのほうが総合的に見て安全性が高く、安心して長期間使えます。
ですが、未精製タイプは有効成分残っているので、肌への効果は精製よりも高いです。
また、アルガンオイルの香りが好きな方であれば、香りが残っていても問題ないですし、未精製のほうが安価で売られていることが多いので、使いやすく続けやすいです。
アルガンオイルの未精製の効果と使用方法
未精製タイプには有効成分が取り除かれていないので、肌に良い影響を与える効果が期待できます。
〈アルガンオイルの未精製効果〉
・細胞の若さを維持できる
・肌を活性化させる
・美白・美肌になる
・むくみを改善する
・肌がやわらかくなる
アルガンオイルには、必須脂肪酸(リノール酸)やビタミンンEの1種であるy-トコフェロールなどを豊富に含んでいるので、未精製タイプはこうした有効成分をしっかり吸収することができます。
未精製アルガンオイル使用方法
~基本編~
アルガンオイルは、化粧水の前に使う、より効果的なのでおすすめです。
洗顔後に・・・
・少し水分を含ませた肌に適量のオイルを塗る
・化粧水の後に乳液やクリームを塗る
・オイルを塗った後に蒸しタオルを顔に包み込んで入浴する
普段のお手入れにアルガンオイルをプラスするだけで、肌に浸透しやすくなって、スキンケアがレベルアップします。
~ヘアケア編~
髪や頭皮に使用する場合は、ドライヤーの前にオイルを馴染ませておきます。
①週に1度程度シャンプーの30分前に、髪の分け目に数か所に2プッシュ程度つける
②頭皮全体をやさしくマッサージする
③ブラッシングしながら髪全体に馴染ませる
アルガンオイルを髪に馴染ませるだけで、しっとりツヤのある美髪になれます。
~ボディケア編~
アルガンオイルは顔や髪だけでなく、全身使用することができます。
ボディで使う場合は・・・
・お好きな精油とブレンドして使う
・全身マッサージしながら使う
・オイルを含ませたお湯を身体にかける
上記のように使うことで、肌の乾燥を予防して、うるおいのある肌を保てます。
~ハンドケア編~
①レモン汁+アルガンオイルを同分量混ぜて15分間爪を浸す
②甘皮のラインにアルガンオイルをすり込む
※最低週1回行うことで、爪がやわらかくなる&爪が割れやすいのを改善できる
精製の効果と使用方法
精製タイプのアルガンオイルは、未精製タイプよりも有効成分が少なくなってしまうと言われていますが、精製方法によっては、有効成分に影響が出ずにしっかり残すことができます。
〈効果〉
・透明感のあるなめらか肌になる
・弾むようなもっちり肌になる
・髪にボリュームとツヤが出る
・うるおいが肌に浸透する
精製アルガンオイル使用方法
そのまま美容オイルとして使えますが・・・
・有効成分とブレンドして使う
・そのままor精油を加えてマッサージする
・クレンジングベース&アルガンオイルを1:1の割合で混ぜる
※メイク落ちが良くなるのでおすすめ
~基本編~
・洗顔後、顔全体へ2・3滴アルガンオイルを馴染ませる
・化粧水でたっぷり水分を補給して、クリームでフタをする
~ボデイケア編~
・クリームや乳液替わりに使用する
・1滴を手のひらに馴染ませて温める
※両手で包み込むように、優しくつけること
精製タイプは、顔・髪や全身だけでなく、ベビーオイルや石鹸の原料としても使うことができます。
アルガンオイルの精製と未精製の危険性、臭い
〈精製アルガンオイルの危険性〉
精製タイプは、長期的に使用できる安全なオイルです。
また、精製されたアルガンオイルは、不純物が取り除かれているので、肌に刺激を与えません。
なので、危険性は低く、アトピー肌の方・敏感肌の方にも安心して使用できます。
〈未精製アルガンオイルの危険性〉
未精製タイプは、不純物が取り除かれていいない分、精製タイプよりも肌に刺激を与えてしまう可能性が高くなります。
なので、肌の弱い方などが使う場合には注意が必要なので、パッチテストを事前に行うようにしましょう。
〈精製アルガンオイルの臭い〉
精製タイプは、不純物を取り除くだけでなく、色や香りも取り除いているので、ほとんどにおいはなく、香りが苦手な方にも快適に使うことができます。
〈未精製アルガンオイルの臭い〉
未精製タイプは、精製を行っていないので、アルガンオイル特有の香りがしっかり残っています。
ですが、アルガンオイルの香りは、酸味のあるフルーティーのような感じなので、香りが好きな方はもちろん、苦手という方にも抵抗なく使えます。
精製アルガンオイルと未精製アルガンオイルどちらが肌によい?
精製と未精製はどちらにしても、アルガンオイルに変わりはないので、基本的には肌に優しく肌に良い影響を与えるのは確かです。
アルガンオイルに含まれている成分においても、とても希少で高級なオイルとして、優れた効果を発揮するので、アルガンオイルを使うこと自体、肌にとって強い味方となってくれます。
精製アルガンオイルタイプ
精製タイプは、精製方法によって肌への影響は変わってきますが、ほとんどのメーカーは安全な製法で不純物を取り除いていますので、肌に安全なオイルとして信頼され、多く出回っています。
〈おすすめの肌質〉
敏感肌・アトピー肌・乾燥肌
※肌の弱い方
未精製アルガンオイルタイプ
未精製タイプは、不純物を取り除いてはいないので、精製タイプよりは肌に悪い影響を与えてしまう可能性がありますが、高品質で伝統的な製法で造られているアルガンオイルであれば、栄養価が高いだけでなく安全性も高いので問題ありません。
〈おすすめの肌質〉
普通肌・混合肌・脂性肌
※肌の強い方
精製したアルガンオイルも未精製のアルガンオイルもおすすめできますが、
あなたの肌質に合ったアルガンオイルを見つけることが大切です。
マッサージオイルの使い方についてもっと詳しく知りたい方は、マッサージオイルの使い方をご覧ください。
ウォーキング(運動)前にアルガンオイルでマッサージして血行促進
アルガンオイルは保湿や美容オイルとしてだけはでなくマッサージオイルとしても使える万能オイルです。
マラソン選手などは冬場の寒い時期にマラソンを走る前に準備運動をする際、
代謝をあげるためのマッサージにキャリアオイルを使用する選手がいるそうです。
寒冬の時期はに末梢の血管が暖かい時期と比べ収縮して血流が低下しやすい状態になっています。
全身の血流が低下すると筋肉で消費されるエネルギーも少なくなり、血流も滞りやすくなります。
そこでキャリアオイルを使ったマッサージをすることで血行を促すことはエネルギーを消費しやすい身体をつくることに役立ちます。
また、寒いに急に激しい運動することは、身体の色々なところに負担をかけてしまいます。
運動前のアルガンオイルをつかったマッサージはとても大切な行為です。
ここからはアルガンオイルの運動前のマッサージオイルとしての使い方や効能を解説しています。
オイルマッサージの効能
オイルを使ったマッサージにはお肌を乾燥から守るばかりではなく、血行を良くする効果もあります。
正しいオイルマッサージを定期的に行えば、血流を改善してむくみを取ってくれますので、ぜひ実践したいものです。
脚や太ももなどの気になるセルライトも血行の悪さと冷えが原因ですから、オイルマッサージでほぐしていけばすべすべのお肌を取り戻すことができます。
特にウォーキングなどの運動の前にマッサージをしておけば血行が促進され、効果的に痩せることができます。
マッサージはコツさえ覚えてしまえば自分でも簡単にできるものばかりです。
毎日ほんの数分でもいいので続けていけば驚くほどの効果を得ることができます。
オイルマッサージにおすすめのオイル
オイルマッサージとしてはアーモンドオイルやカレンドラ、ホホバ種子オイルなどがよく使われていますが、特に美容効果を期待したいのでアレバアルガンオイルがおすすめです。
アルガンオイルは「アルガンノキ」というアカテツ科の樹木の種子から得られます。
このアルガンノキというのは世界中を見てもモロッコの南西部にしか生育しない、非常に貴重なものです。
しかも1リットルのオイルを採油するのには100kgものアルガンの実が必要だと言われていますから、かなりの希少価値と言えます。
アルガンオイルの特徴
アルガンオイルには抗酸化作用の高いビタミンEやカロテンが含まれており、お肌のサビを予防してくれます。
更にオメガ6を始めとする必須脂肪酸が潤いをキープし、天然の表面活性剤サポニンがお肌を柔らかくしてくれるなどメリットがいっぱい。
本場モロッコではニキビや火傷などの治療にも古くから使われており、「奇跡の実」「人生の実」などとも呼ばれています。
お値段の方はちょっと高めですが、それだけの価値はありです。
マッサージの方法
ウォーキング前にマッサージをする場合は、まず足を伸ばして床に座った状態で左右の手を「グー」に握り、足首からひざ裏にかけてふくらはぎを20回さすります。
次に親指以外の四本の指をひざ裏に当て、ひざを持ち上げるような感じで押します。
最後に両手で太ももの内側をつかみ、太もも全鯛をもみほぐします。
太もも部分がオレンジの皮のようにデコボコになっている人(オレンジピールスキン)は、
マッサージをしてからウォーキングをすることによって短期間でセルライトを落とし、脚をすっきりと見せることができますので試してみてくださいね。
アルガンオイルはクレンジングオイルとしてもおすすめ
オーガニックアルガンオイルはメイク落としのクレンジングオイルとしてお使いいただけます。
アルガンオイルを100円玉くらいの適量を手のひらにのせ顔の肌全体に優しく伸ばしながらなじませていきます。
メイクの油脂や汚れがオイルと乳化し浮いてきたら、ぬるま湯でゆっくり洗い流していきます。
洗い流した後は洗顔用石鹸でしっかりと洗顔していきます。
洗顔後は、化粧水と乳液でしっかり肌を保湿してください。
乾燥が気になる季節はシアバターなどの保湿クリームを塗り保湿します。
アルガンオイルまとめ
アルガンオイルの精製と未精製ではメリット・デメリットに多少の差があります。
肌質や目的によっては、どちらを使っても、それがプラスにもマイナスにもなります。
また使い方によっても、肌にとって良い影響が出やすくなったり出にくくなったりするので、アルガンオイルを使う際は、正しい方法をしっかりと確認してから使い始めることが大切です。
アルガンオイルは、肌に良い成分が豊富に含まれていますし、基本的にどの肌質の方にも安心して使用できるので、女性だけでなく男性にもおすすめです。
また、年齢を重ねるごとに乾燥がひどく、うるおいが不足しているという方にはとくに最適です。
ココロコスメのアルガンオイルを是非お試しいただけばと思います!